中央銀行
どの国にも大抵最終的な金融の拠り所である中央銀行があります。
言いかえると、通常一つの通貨に対して一つの中央銀行が存在するのです。
欧州の場合はユーロの為の欧州中央銀行の他に各国それぞれの中央銀行もあります。
日本の中央銀行は日本銀行です。
中央銀行は、銀行の銀行として金融システムの最終的な依り所となる機関のことですが、国の経済を安定させる使命を持っています。
中央銀行は金融政策を通じて、物価を安定させたり、通貨価値を維持させたり、金融システムを安定させる役目があります。
また、銀行券、つまり通貨を発行しているのも中央銀行です。
銀行などの各金融機関は中央銀行に口座を開き、その口座を通じて金融機関からお金を預かったり、貸し出したり、資金決済をおこなっています。
だから銀行の銀行なのです。
また国の経済の安定の役目があるので、金融システムに危機的な事態が起こった時、事態の鎮静化をはかるのも中央銀行の役割です。
バブル崩壊以降、日本では中央銀行が中心となって、景気回復に努めてきました。
ゼロ金利政策などを実行していましたが、最近中央銀行は金利を引き上げました。
それに伴い、各銀行が普通金利を引き上げています。
このように、中央銀行の金利政策などはすぐに一般銀行の金利につながっているのです。
中央銀行の持つ影響力はとても大きく国の金融情勢を左右し、また国際国家間においても影響を及ぼします。
中央銀行の役割はとても重大なのです。